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ACCSOON

フィルムのスチルカメラは中判ではハッセルブラッドSWC、35mmではCONTAX N1、などを使用してきました。南の島での撮影が多いこともあって、ビビットな色がくっきり再現できるFUJIフィルムのベルビアを主に使用しています。

デジタルに移行するときにも、色の再現性を重視してベルビアモードが搭載された同じくFUJIFILMのX-E1から始まって、現在ではX-T2で撮影することが多いのですが、ムービーとなるとX-T2は力不足感が否めません。

そこで、動画の仕事を受ける際にはX-T3をレンタルして使用しています。TOTO通信の動画撮影では、内部空間を連続して見せることに拘って撮影しているためにジンバルにカメラを載せて撮影しています。移動、設定、撮影、音声収録などワンマンオペレーションで行っている関係で、ジンバルはとにかく小さくて軽いWEEBILL LABを使っています。

X-T3とZHIYUNのWEEBILL LABは対荷重などの点においては問題がありませんが、双方のWIFI接続が全くできないのは大きな欠点です。X-T3の背面モニターはジンバルに蹴られて見えない場合が多く使い物になりません。そこで、外付けモニターかiPhoneへの撮影データの転送機能を追加したくなります。

外付けモニターはバッテリーも入れると結構重くなる上にHDMIケーブルでカメラとモニターを接続しなければならないので、ジンバルの動作に影響を与えてしまう懸念が残ります。

そこで色々探してみるとACCSOON Cine Eyeというwifi HDMIトランスミッターが見つかりました!

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Cine Eyeはアルミの外装でしっかり作られています。X-T3にXF10-24 F4 OISをつけた時の重量が1025gです。Cine eyeは330g なので、合計で1355gとなりジンバルの耐荷重3kgの許容範囲に治ります。

これらをジンバルに載せてiPhoneもセットした重量は2.5kgになるので、手持ちで撮影し続けるのは大きな負担ですが、これは気合で頑張るしかありません。

X-T3のミニHDMI端子とCine Eyeを付属のケーブルで接続して、カメラ側のHDMI出力を1080pに設定すると、接続したiPhoneに十分モニターできる映像を送り出します。

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問題はCine eyeをジンバルのどこに固定するか?ということになります。まず、ジンバルのカメラプレートの下部にテープで固定してみました。ギリギリジンバルとの干渉を避けることができる位置を見つけることはできましたが、この固定方法では撮影中にずれてきてしまいそうです。

紆余曲折あって綺麗に収まったのは、カメラの背面でした。

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Cine eyeのボディー底面の三脚穴をジンバルのカメラプレートに固定して、その前にX-T3を5mmほど間隔を開けて固定します。ジンバルのバランスが取れるかどうか不安でしたが、ギリギリバランスさせることができました。しかし、重量が上部に偏りすぎるせいか、たまにジンバルが不審な挙動をするので、さらに改善する余地があるのかもしれません。

Cine eyeは電池の持ちも良いですし、wifiの接続も安定しています。あまり沢山いるとは思えませんが、X-T3をジンバルに載せている方にはお勧めできる機材だと思います。