動画制作も承っております。被写体の関係であったり、著作権の干渉などで、ホームページ上で紹介できる動画がなかなかない中で、TOTO通信の建築紹介動画は安心して紹介できるシリーズです。過去にも何回か紹介させていただいています。今回は少しまとめて紹介してみます。
このシリーズを制作するにあたって気をつけていることは、建築家のコンセプトを動画で分かりやすく表現する、ということです。事前に建築家本人と打ち合わせをさせていただくわけではないうえ、ロケハンする予算もないので、現場についてぶっつけ本番、決して余裕のある仕事ではありませんが、代表の遠藤の経験に基づいてイメージを膨らませて撮影編集に挑んでいます。
今まで建築家からお褒めの言葉をいただいたことはないですが、ダメ出しもいただいていないので、そこそこ良い仕事ができているのではないかと思っています。
TOTO通信「手嶋保の光」
手嶋保さんの住宅建築におけるトップライトやハイサイドライトなどを紹介する動画です。光の移り変わりを記録することで、空間と光の関係を凝縮して見ていただければと考えて、24時間のタイムラプス撮影を3箇所で行いました。
メインで使用したカメラはSIGMA FP-L です。外部バッテリーを接続して24時間コマ撮りが可能な機材として選定しました。もちろん画質も最高です。
日の出から日の入りまでを記録できればいいので24時間の稼働は必要ないのですが、オーナーさんに迷惑がかからないように、16時頃からセッティングを始めて、17時からコマ撮りスタート、翌日の19時ころにコマ撮りストップ。というような感じですすめました。船橋、大洗、横浜、と3箇所で行ったので、往復する時間なども含めると、結構な仕事量になってしまって、経営者としては大失敗です。。。
苦労した甲斐があって、各住宅の光の個性が充分感じていただける動画になったと思います。
TOTO通信「花重リノベーション」
弊社事務所の目と鼻の先にある、谷中の老舗中の老舗『花重』さんを撮影しました。メインのカメラはFUJIFILM X-T4 です。この建物が背負ってきた時間と運命を、数分間の動画の中に詰め込みたいという思いで制作しました。
早朝と夕方にタイムラプス撮影を行い、早朝のお店が回転するまでの忙しい様子、夕方のせわしない時間帯の中で行灯のようにお店に明かりがついていく様子など、苦労した甲斐があって、良い瞬間を残せたかと思います。年の瀬に日の出前の真っ暗い時間から、10時くらいまでコマ撮りをただただ眺め続けるというのは、耐寒修行のようでした。
店内は2日に渡ってスタビライザーでの撮影を行い、その合間にドローンも飛ばしています。明るめのBGMとともに、新しい花重さんの今と、未来を感じていただける動画になっていると思います。機会がありましたら花重カフェにも是非足を伸ばしてみてください。
TOTO通信「カプセルハウスK」
軽井沢に残る、巨匠の作品です。黒川紀章氏が銀座のカプセルタワーと並行して建てた別荘です。モデルルーム的な使い方もしていたとか。銀座の建物は壊されてしまいましたから、現存する数少ないカプセル空間を体験できる希少な建物です。
黒川紀章氏が久しぶりに風に乗って別荘を訪ねてきた。というストーリーで制作しました。空から舞い降りてきて、スルッと建物の中に入り、空間を自由に行ききして、また風に乗って去っていく。
メインカメラはInsta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionです。それを5mまで伸びるポールにつけて撮影しています。一部、ドローンも使用しています。山奥の別荘はドローン撮影には向いていないですね。。。樹木が邪魔をして冷や汗がダラダラのフライトでした。
このような感じで建築紹介動画を作っています。竣工記念に写真だけではなく動画も残しておきたい。というご要望が増えています。動画は編集作業に時間をとられるので年に4〜5本くらいしか受けられませんが、芸術学部建築学科卒、一級建築士でもある弊社代表の遠藤が、これまでの経験を活かして、撮影・編集を担当しています。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、是非、お声掛けください。よろしくお願いします。